「大学に入学したのに、なかなか友達ができない…」
「周りはすでにグループができているようで、出遅れてしまった」
「人見知りで自分から話しかけるのが苦手」
大学生活において、このような悩みを抱えている学生は少なくありません。高校までとは環境が大きく異なり、自由度が増す反面、自分から動かなければ人間関係が広がりにくいのが大学の特徴です。
しかし、大学には出会いのチャンスがたくさんあり、少しのコツさえ掴めば、友達作りがうまくいくかもしれません。人見知りでも、2年生以上でも、今から十分に間に合う余地はあります。
この記事では、大学生が友達を作るための具体的な方法10選と、人見知りや出遅れてしまったと感じている人が実践できるアクションや心構えを徹底解説します。
友達がいない大学生の割合
ベネッセ教育総合研究所(2021年調査、n=4,124)によると、大学生で「悩み事を相談できる友だちがいない」割合は2016年の19.2%から2021年に24.6%へ5.4pt上昇。
「学習やスポーツで競い合う友だちがいない」も40.2%→49.4%へ9.2pt増。
コロナ禍直撃の2020年度入学生では各比率で上昇が顕著でした。
友人の数は「学びの充実」や「成長実感」と強く関連し、友人数が多い群ほど充実・成長を感じやすい(充実84.5%/成長80.4%)一方、少ない群では65.3%/61.1%にとどまります。
さらに2020年度入学生では「成長を実感しない」が39.6%と高水準で、友人数減少と歩調を合わせました。

大学に友達はいるけど、本当の友達はいない
「授業中に話す人はいるけど、悩みを打ち明けられるほどの友達はいない」
これは大学生によくある悩みです。浅い関係は作れても、深い関係に発展しないのは自然なこと。焦らず、時間をかけて信頼を築くことが大切です。

僕も大学時代は友達づくりには苦労しました
大学に上辺だけの友達しかいない
一緒に課題をしたり、授業で隣に座ったりする関係はあっても、それ以上の付き合いがない。
これは「上辺だけの友達」。無理に距離を縮めようとせず、自分と価値観が合う人を探すことが充実した大学生活の第一歩です。
大学生になったのに休日に遊ぶ友達がいない
休日に遊ぶ友達がいないと「自分だけ孤独なのでは」と感じやすいですが、意外と同じ状況の学生は多いです。アルバイトやサークルなど、大学外のコミュニティに広げるのも有効です。
大学が楽しくないのは友達がいないから?
「大学が楽しくない」と感じる大きな理由の一つは友人関係です。授業を受けて単位を取るだけの毎日では、どうしても淡々とした時間になりがちです。大学生活を楽しむには、学びの場を超えて人との繋がりを持つことが重要です。信頼できる友達が一人でもいれば、何気ない会話や共有する時間が大学生活に彩りを与え、全体の満足度は一気に高まります。
一方で、友達作りが思うようにいかず孤独を感じる人も少なくありません。その場合は無理に周囲に合わせるのではなく、自分が熱中できることを探すことも大切です。アルバイトやサークル、趣味の活動、資格の勉強など、自分が「夢中になれるもの」を見つけると、大学生活に意味や目的が生まれます。結果的に、その活動を通して自然と同じ価値観を持つ人と出会えることもあります。大学生活は友達だけでなく、自分自身を深める時間でもあるのです。
大学生での友達の作り方10選
ここからは、私自身の経験や調査をもとに、大学生が友達を作る具体的な方法10選を紹介します。
- 授業で隣になった人に軽く話しかける
- LINEグループに積極的に参加する
- サークルに入る
- アルバイトを始める
- ゼミ・研究室の活動に参加する
- SNSや学内掲示板を活用する
- 小さな約束を作る
- 相手に興味を持って質問する
- 学祭やイベントに参加する
- 焦らず信頼を築く
1. 授業で隣になった人に軽く話しかける
大学生活の序盤で友達作りに出遅れると、声をかけるのがさらに難しく感じます。特に人見知りの人は「どう話しかけたらいいのか」と悩むはず。ポイントは大げさな会話ではなく、課題や授業に関する一言から始めることです。「この課題どう思う?」というシンプルな話しかけ方でも十分。繰り返すうちに会話が自然になり、気づけば一緒に行動できる相手ができていきます。
2. LINEグループに積極的に参加する
入学直後に友達作りで出遅れた人でも、LINEグループに加わることで関係を築くチャンスはあります。人見知りだと発言するのに勇気がいりますが、スタンプや短いコメントでも「参加している感」を出せば効果的。話しかけ方に悩む人は、まずは情報共有を手がかりにしてみましょう。「次の授業ってどこ?」など、軽い投稿から個別のやり取りにつながる場合もあります。
3. サークルに入る
サークル活動は、大学生活で友達作りに出遅れた学生にとって再スタートの場です。人見知りでも共通の趣味があれば自然に会話が生まれますし、緊張せずに話しかけやすい雰囲気が整っています。最初の話しかけ方は「初心者なんですけど大丈夫ですか?」など、相手に教えてもらう形がおすすめ。相手が説明してくれることで会話が広がり、仲間意識も深まります。
4. アルバイトを始める
大学内で友達作りに出遅れた場合でも、アルバイトは新たな人間関係を築く絶好のチャンスです。人見知りの人でも、仕事という共通の目的があるため自然に会話が生まれやすい環境です。話しかけ方に迷うときは「これどうしたらいいですか?」と質問するのが効果的。相手も答えやすく、徐々に打ち解けていけます。大学外の繋がりが心の支えになることも少なくありません。
5. ゼミ・研究室の活動に参加する
ゼミや研究室は、大学生活で友達作りに出遅れた人が改めて人間関係を築く場として最適です。人見知りの学生でも、同じ研究テーマがあるため話題に困りません。話しかけ方としては「この資料どう思う?」など、意見を求めるスタイルがおすすめ。勉強を通じて信頼が生まれるため、短期間で深い関係に発展しやすい環境といえます。
6. SNSや学内掲示板を活用する
大学内で出遅れた人でも、SNSや掲示板を使えば新しい繋がりを作ることができます。人見知りの場合、対面での話しかけ方が難しくても、オンラインなら気軽にアプローチ可能。「このイベント一緒に行きませんか?」といったシンプルな声かけが効果的です。SNSを通じたやり取りが対面での会話につながり、自然に友達の輪が広がります。
7. 小さな約束を作る
大学生活で友達作りに出遅れたと感じても、小さな約束を重ねれば関係は深まります。人見知りの人でも「次の授業一緒に行こう」など、軽い話しかけ方なら気負わずに誘えます。大きなイベントよりも日常の小さな行動を一緒にすることが、信頼関係を築く近道。焦らず一歩ずつ関係を広げていく姿勢が大切です。
8. 相手に興味を持って質問する
友達作りで出遅れた人が人見知りを克服する第一歩は、相手に興味を持って質問することです。質問は立派な話しかけ方になります。「どこ出身?」「そのサークル楽しい?」など、答えやすい話題を投げかけましょう。自分も少しずつ返すことで、会話がキャッチボールのように続きます。相手に「話しやすい人」という印象を与えられれば距離は一気に縮まります。
9. 学祭やイベントに参加する
学園祭やイベントは、大学で友達作りに出遅れた人が新しい人と繋がる絶好の機会です。人見知りでも共同作業の中で自然に会話が生まれるため、無理に話しかけ方を工夫しなくても交流が始まります。同じ経験を共有することで、一気に距離が縮まるのも大きなメリット。特に模擬店やボランティア活動に参加すると仲間意識が芽生えやすいです。
10. 焦らず信頼を築く
大学生活で出遅れを感じている人ほど、「早く友達を作らなければ」と焦りがちです。しかし人見知りでも、時間をかけて関係を深めれば十分に信頼できる友達は作れます。話しかけ方にこだわりすぎる必要はなく、挨拶やちょっとした共感の言葉から始めればOK。大人数よりも少数の深い関係を意識することで、本当に支え合える友人に出会える可能性が高まります。
大学で友達作りに出遅れたと感じたら
入学直後にグループができてしまうと「もう遅い」と感じがちですが、大学生活は長いです。サークルやゼミ、アルバイトは2年以降からでも十分に新しい関係を築けます。
人見知りでもできる友達作りの方法
人見知りの人は「話しかけられない」ことが最大の壁。そんな時は以下を意識しましょう。
- 同じ状況の人を探す(一人でいる人に声をかける)
- 共通点を利用する(授業・趣味・出身地など)
- 短い会話を繰り返す(長く話そうとせず、まずは挨拶)
大学で友達への話しかけ方のコツ
大学で友達を作るうえで最初のハードルになるのが「どう話しかけるか」です。特に人見知りの学生や出遅れたと感じている人にとっては、この一歩がとても大きな壁に思えるでしょう。しかし、ちょっとした工夫で会話は自然に始められます。ここでは、大学生活で役立つ話しかけ方のコツを紹介します。
まず有効なのは共感を示すことです。たとえば「この授業難しいよね」と一言伝えるだけで、相手は「同じ気持ちなんだ」と安心し、会話が広がりやすくなります。また、軽い質問から入るのも効果的です。「次どの教室だっけ?」や「この課題いつまでだっけ?」など、相手が答えやすい内容を選ぶと自然に会話が続きます。
そして会話を終えるときには次につながる一言を残すことが大切です。「じゃあまた!」と声をかけるだけで、次に会ったときにも話しかけやすい空気が生まれます。こうした小さな積み重ねが、信頼できる友人関係へとつながっていくのです。
まとめ
「友達100人できるかな」
子どもの頃は、そんな歌の通りにたくさんの友達をつくることが当たり前のように思えていました。実際、小学生の時は100人以上の友達ができた記憶もあります。
けれど大学生になると、状況は少し変わります。趣味や価値観が多様化し、気の合う人と出会う機会は意外と少ないものです。そんな時は、無理に「友達を作らなきゃ」と焦る必要はないのかもしれません。
大切なのは、周りと比べることではなく、自分が熱中できるものを持つこと。そこに自然と仲間が集まり、気づけば本当に心を許せる友達ができていた、ということも少なくありません。
まずは「自分は本当に友達が欲しいのか」「どんな人と一緒に過ごしたいのか」を自問してみることが大切だと思います。
僕自身も、大学時代にゼミへ参加したことをきっかけに、価値観の近い仲間と出会うことができました。
無理に数を求めなくても、熱中できる場所に身を置けば、自然とあなたに合った友達は現れるはずです。



あなたにとって一番良いと思える大学生活が送れることを願っています